「つぶやき」目次 バックナンバー目次 登録フォーム HOME

「スパニッシュ・アパートメント」

No.053 本誌発行日 2005年6月16日  本誌バックナンバーへ

(05.06.23 のつぶやき)

ウェンディがアメリカ人のボーイフレンドとベッドにいるところに、
びっくりさせて喜ばせようと恋人アリステアが突然やってくる。
ここのところ険悪だったアパートの住人たちが、全員で協力して修羅場を回避しようとする。
この映画でいちばん大笑いするところだ。

この一番のクライマックスの爆笑シーン、
「ウェンディの弟ウィリアムがとっさにゲイの振りしてベッドにいる」が、
予告編入っていたんだな。

どうするんだろう、とハラハラしたところで不意をつかれて笑うものって、
ちょっとでもそのシーンを知っていたら、「ああ、ここであのシーンがくる訳だな」と
読めてしまってちゃんと笑えないじゃないかよー。
映画館で見たとき、場内大爆笑のなか、ちょっと悔しくてため息漏らしてしまった

いちばんいいシーンを見せて、お客さんの目をひきたい気持ちはわかるけれど、
予告編作る人も、もう少し考えてほしいなあ。


それはさておき、先日「フランス映画祭横浜2005」で、
この映画の続編「ロシアン・ドールズ」を見てきた。
今回はウェンディとウィリアムがグザヴィエとともに主役級で登場。

「スパニッシュ・アパートメント」は学生たちの楽しい生活の話で
いいなー、こんな学生生活だったら楽しかっただろうに
となかば他人事で楽しめたけれど、続編ではグザヴィエ30歳ということもあり
青年期の迷いや焦燥もあって、私自身に近くて、他人事ではなくなってきた。
職業もグザヴィエと似ているということで、余計にそんな気がするのだけれど。

こちらの公開は来年2006年(夏かな?)とのこと。
本当に「続き」(5年後、彼らは今……)なので、
「スパニッシュ・アパートメント」を見ていないと、半分くらいしか楽しめないかも知れない。

本誌バックナンバーへ

Copyright(C)2004 Chiyo ANDO



「つぶやき」目次 バックナンバー目次 登録フォーム

HOME